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ASSOS Granfondo La Campionissimo 参戦記


Granfondo La Campionissimo
ライターアサノの「グランフォンド ラ・カンピオニッシモ」参戦記 Part1

【準備編】

アソス初のグランフォンドイベント開催

2015年6月28日にイタリア北部のアプリカを拠点に開催されたグランフォンドイベント、ラ・カンピオニッシモ。
アソスがメインスポンサーを務める初のグランフォンドイベントで、ヨーロッパを中心におよそ1600人が参加した。
僕もご縁があり、このイベントに参加させていただいた。
コースは85kmのショートコース(獲得標高1850m)、155kmのミディアムコース(獲得標高3600m)、175kmのロングコース(獲得標高4500m)の3コース。
いずれもガヴィア峠、モルティローロ峠と言った歴代のジロ・デ・イタリアでもコースに採用された有名な峠を登る。

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ガヴィア峠の頂上付近 7月でもコースサイドには残雪が残る

スタートラインに並ぶ選手たち。およそ1,600名が揃いのジャージを着て並ぶさまは、圧巻の一言。


たっぷり走りたい!と軽い気持ちでロングコースを選択

「せっかく海外に走りに行くのだから、たっぷり走りたい」 そんな軽い気持ちでロングコースを選択。
1日に300km以上走ったこともあるし、獲得標高5000mぐらい上ったこともある(もちろん別々の日にだが……)ので、体力面や精神面に関してはおそらく問題はなし。 「厳しいコースだけど、まあ完走はできるだろう」 と、この時点ではかなり高をくくっていた。

もちろん出場が決まった時点で、仕事や家の用事などの合間を縫ってトレーニングにいそしんだ。 地元の峠でクライミングリピートをしたり、30kmで800mほどの獲得標高がある周回コースをひたすら走り込むなど、登坂力強化とロングライド向けの巡航力強化の練習をした。 レース前には本番より長い200kmのコースをなるべくハイスピードで走りきる練習もした。 おかげで身体をかなり絞ることに成功し、万全の状態で出国の日を迎えることができた。

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一番の悩みの種は自転車をどうやって運ぶか

体調面の調整に関してはかなりうまくいったのだが、出発前の心配の種はと言えば輸送と持ち物の準備に関することだった。海外渡航経験は何度かあるが、自転車を持って行くのは今回が初めて。鉄道での輪行経験はあるが、飛行機での輪行は全く初めてだったからだ。現地で乗るバイクは、カーボンフレームのロードバイク。一番の心配事は「壊れないようにいかにして運ぶか」という点だったと言っていい。

そこでインターネットで先達の海外輪行の体験談などを調べて読みあさったのだが、「飛行機輪行でシートポストが破損した」「フラジャイルのタグを貼ると、海外の空港の職員がおもしろがって乱暴に扱ったりするようだ」などと不安になりそうな情報が目に入ってくる。

「一番安全なのは自転車用の段ボールに入れて輸送すること」と教えてくれたのは、海外輪行経験豊富なサイクリスト仲間。

この方法だとバイクは自宅から空港まで発送することになるし、現地では持ち運びが大変そうだ。さんざん悩んだあげく、フレームとホイールを緩衝材でこれでもかと言うほど養生して、海外プロチームの選手が飛行機での移動時に使うというキャスター付きのセミハード輪行バッグに入れてともに行動することにした。

結果としてはこれで十分だった。現地で荷ほどきして、自転車が無事だったときの感動は今も忘れない。


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上りは夏、下りは冬? 悩ましいウエア選び

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標高差が大ききコースや天候にウェアの用意を悩ます。

もうひとつ頭を悩ませていたのは、グランフォンド当日に何を着て走るかということだった。
グランフォンドのスタート&ゴール地点のアプリカは、標高1200mほど。
アソスのアジア担当のマーカス・オード氏の情報だと、6月末のアプリカは、晴天であれば最低気温が6℃か10℃ほど、最高気温が20℃前後とのこと。
朝の7時30分スタートで、日本よりかなり涼しいことが予想されたし、雨が降ったら体感的にはもっと寒くなるはずだ。さらにロングコースでは大きな峠を3つ登って下る。最高地点はガヴィア峠で標高2700mほどある。モルティローロ峠も標高1850mほど、サンタ・クリスティーナ峠も標高1400mほどある。一方で標高が最も低いところでは550mしかないので、コース全体の標高差は実に2100m以上にもなる。つまり、峠や峠からの下りでは寒さ対策を、上りでは暑さ対策が必要になると考えられる。以上の条件から、マーカス氏からは次のようなアドバイスをもらった。

●半袖のジャージ(大会で支給される大会オリジナルのもの)とエキップS7ショーツが基本

●気温に応じてアンダーを夏物か春秋ものにする。アームウォーマーやレッグカバー(ニーウォーマー)も適宜活用。

●降雨時や気温が低い場合は、防水性と防寒性能も高いレインシェルジャケット・スタームプリンツ を携行。晴天でそれほど寒くなさそうなら、軽量なロングスリーブシェル・ブリッツフェダーを携行

●降雨時はレインシューズカバーを着用


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ASOSS ALS 1年を4つの気候に分けて、最適な組わせを提案。柔軟な発想でライダー一人ひとりのライド環境に合わせられる。


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ウェア選びは運動強度の影響も受けるが、マーカス氏はこのグランフォンドを「レース」と表現していたので、日本のグランフォンドとは違い、集団のペースは相当速そうだ。ある程度薄着でもいいのかな、と思いつつ、念のために夏用のウェアをベースにアンダーを数種類とウォーマー類、レインジャケット、レインシューズカバーなど、一通りのアイテムを持参することにした。

アソスのアイテムは、推奨気温ごとに4つのクライマレンジに分けられるが、春秋ものと夏ものをミックスして使うことで微妙な温度変化や季節の端境期にも対応できる。デザインにも統一性があるので、これらのアイテムを混ぜても全く違和感がない。
さらに古いアイテムと新しいアイテムをミックスするときも、新しいアイテムを黒や白をベースにしたモノを選んで、旧モデルの色付きのモデルを差し色に採用することでカッコよく着ることができる。

ユーザーとしては実に使い勝手がいいのだ。


個人的には15年近くアソスのアイテムを使っているが、こうした使い勝手の良さや着心地の良さ、耐久性などが高いレベルで融合しているからこそ、長く愛用し続けることができるのだ。


いよいよ出国!

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さて、いろいろ頭を悩ませた準備もなんとか終え、6月24日に日本を出発。大会は6月28日なので、現地到着後も3日ほど時間がある。

この間、アソス本社を見学したり、アンテナショップのマンガ・ヨーを訪れたりとアソスのふるさとを取材する傍ら、マーカス氏のアテンドで現地で軽く(?)自転車に乗って、コンディションを調整することになっている。コースは乗鞍ヒルクライム以上の標高差と富士あざみラインのヒルクライム以上の険しい上りがあって過酷らしいが、幸い天気は悪くなさそうだ。

それに僕にはアソスのウェアがついている。
「楽しんで走ろう!」と心に誓って日本を後にした。


現地の天候を肌で感じ、ウェアを選択

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イタリア・スイスに渡航してからは、取材や撮影の日も含めて毎日自転車に乗った。マーカス氏の案内でスイスとイタリアの国境をまたいで走るコースを走ったり、コモ湖のほとりを走ったりしたのだが、どこへ向かっても結構な上りがあるのが印象的だった。このあたりは日本に比べて朝晩はそれなりに涼しく、湿度もそれほど高くないので、サイクリングを楽しむには絶好のコンディションだった。ウェアは日本から持って行った夏物でちょうどいい感じだった。とはいえ、グランフォンドの舞台は山岳エリアだし、麓よりは確実に気温が低いはず。雨が降ったらそれなりの防寒装備も必要になるだろう。

大会2日前の金曜日には、ラ・カンピオニッシモのスタート地点であるイタリアのスキーリゾート・アプリカに入った。
夜になると、外は半袖では少し肌寒い。
とはいえ、日中の温かさを考えると、長袖まではいらない。

大会前日は撮影とコースの下見を兼ねて、ロングコースの最初の難関となるガヴィア峠へ。途中で撮影しながら車でグングンと標高を稼ぐ。
山頂近くでピクニック形式の昼食をとったが、走っていないとそれなりに涼しい。
イベント当日は、ガヴィア峠の通過はもう少し早い時間帯になるはずなので、下りはアームウォーマーと何か上にはおるものが必要そうだ。

出国前におおよそ立てていたプランで行けそうだが、ガヴィア峠の下りで上にはおるものは少し悩んだ。防寒性能の高いスタームプリンツか、軽量で携行性にも優れ、脱ぎ着もしやすいブリッツフェダーか——。

アソスの日本代理店であるダイアテックプロダクツの方にも相談したところ、「走りながら脱ぎ着をしないなら、スタームプリンツの方がいいのでは」とのアドバイスをいただいた。

この一言で腹が決まった。後は当日の朝を待つばかりだ!


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    2日目に訪問したASSOS 本社。ここからASSOS製品のすべてが誕生する。
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    ルガーノ市内にあるASSOS直営店マンガ・ヨー。マーカスからASSOS製品のレクチャーを受ける
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    マンガ・ヨーでショッピング!! 大の青好きとしてはやはり気になるブルーカラー。

  • ASSOS Granfondo La Campionissimo 翌日 グランドフォンドの起点となるイタリア北部のスキーリゾート アプリカへ移動。今年のジロ・デ・イタリア第16ステージのゴール地点でもある。
  • ASSOS Granfondo La Campionissimo翌日のレースに向けて準備が進むスタート・ゴール地点。コースサイドにはメーカーのブースが並ぶ。
  • ASSOS Granfondo La Campionissimo ASSOSは巨大なブースを構え、参加者を出迎える。
  • ASSOS Granfondo La Campionissimo中には大会グッズや各協賛スポンサーの製品が並ぶ。またラウンジやフードエリアも設けられている。